未来はどこにあるの?SideM

いつだってサイドエムの未来のことを考えている。

アイドルマスターSideM(サイドエム)。かつて散々男オタクに叩かれた、961プロ出身の男性アイドルが登場するゲーム。
モバゲー版(ソシャゲ版)から始まり、アプリが2作出ている。アプリはサ終済みのライブオンステージと、今絶賛大好評配信中(笑)のグローイングスターズ(https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC-sidem-growing-stars/id1568043783)がある。
「未来はどこにあるの?SideM」というタイトルはアイドルマスターSideMの始まりの曲「DRIVE A LIVE」の歌詞を文字っているもので、ちょっと察せられる通り皆サイドエムをやろう!などという楽しい話ではないです。
個人が救われたり不良化したり離別したりした話はかなりどうでもいいと思うのでカットします。かつてはこの界隈の暴走族をやっていました。

まず、私が「絶賛大好評配信中(笑)」という表現を用いたことを忘れずに読んでください。
本題に関することは黒丸タイトルまで飛んでください。


○サイドエムの長所○

1.プロデューサー(=プレイヤー、ユーザー)の性別を限定しない内容
2.実在しそうなキャラクターデザイン
3.優しいストーリー
4.深イイ歌詞が練り込まれた楽曲
5.思い切りのよさ

1.プロデューサーの性別を限定しない内容
女性アイドルのアイマスシリーズは皆プロデューサーは男とされています。実際アイドルからもプレイヤーは男という扱いを受けます。
また、男性アイドルゲームはプレイヤーを女性と想定し乙女ゲーム要素もあるものをよく見かけます。
サイドエムはアニメでは男性のプロデューサーが登場するけども、アイドルたちの話の内容には例えば「男同士語ろう」みたいなものもなければ、「女性(プロデューサー)と話すのが得意ではないので少し緊張する」みたいなものも一切ない。
読みようによっては腐視点、男夢視点、女夢視点と様々な楽しみ方も可能ながら、クリーンでアイドルにかけるパッションでのみ関係構築される少年漫画のような面も持つ。
ここが最大の魅力であり他ではなかなかお目にかかれないポイントです。

2.実在しそうなキャラクターデザイン
もちろん二次元!という見た目の子もたくさんいる。ただ本当に近くにいそうなタイプの子が散りばめられており、なんとなく「生きているな」と感じられる魅力があります。実在するアイドルをプロデュースしているという没入感を感じたい人には特に刺さります。
(コラボで活躍の多い木村龍くん(元消防士)は特にその傾向が強そう。消防士の格好させた瞬間に「関係者の絵が上手い人がイケメンの消防士を描いているんだな」という認識になる。アニメキャラじゃんwとはならない。)

3.優しいストーリー
一部アイドルには様々な悲しかったりつらかったりする過去がありますが、それがトラウマになっただとかそれにより心を閉ざしたみたいなことはなく、基本的にはポジティブなストーリー構成になっています。サイドエムのユーザーは体感で老人(現役大学生より上)比率が高いです。女性アイマス出身の古株ユーザーがいることもありますが、ここでよく聞くのは「救われた」という話。就職活動や転職活動、毎日の労働と社会の荒波に揉まれ続ける成人には色々あっても前を向くアイドルたちの姿が刺さります。そしてアイドルを取り巻く環境は決してサンリオのような優しさではありませんが、アイドルたちはいつだって優しい思考をしているためアイドル中心に作られたストーリーはどれもストレスが少ないです。

4.深イイ歌詞が練り込まれた楽曲
サイドエム楽曲は主に3人の作詞家が作詞を担当しています。その中でも松井氏は遊び心のある作詞をすることでよく知られています。ここではあえておすすめ楽曲には触れません。FRAME(前述の木村龍くんが所属するユニット)の楽曲は優しさにおいて常にトップを走り抜けており、たいへん人気です。

5.思い切りのよさ
要するにトンチキと言われる部分です。(個人的なことを言うとこの言われ方は非常に嫌いですが)生放送のタイトル付けだったりエイプリルフールだったり色々ありますが、モバゲー版過去のクリスマスイベント背景で使われたトナカイに直乗りしているサンタクロースが個人的にはおすすめです。
他にもエイプリルフールのお遊びは面白いものが多く4月1日はほぼサイドエムに時間を取られると言っても過言ではありません。

担当アイドルだったり他のおすすめに関しては主観の割合が増えるので触れないでおきます。ただ、私の担当アイドルは本来であればいるだけでサイドエムの強みのはずです。


ここから本題に入っていきます。

●サイドエムの短所●
1.サイスタ(=グローイングスターズ)のプロデューサーの自我が強い
2.他のゲームで見たことがあるようなキャラクターデザイン
3.毒親が登場
4.繰り返される似たような表現
5.トンチキストーリー

1.サイスタのプロデューサーの自我が強い
自我が強い……正確にはアイドルに守られる側のような弱っちそうなドジっ子ヒロイン感が強い。あるアイドルにちょっと揶揄われ○○さん、やめてください〜!!みたいなことを言ったり、アイドルたちでホムパするんだけど来ない?と言われてぜひ!!と飛び付いたり、かつてモバゲーで信頼されたあのアイドルへのパッションだけで働いていたあいつはどこへ行ったんでしょうか?そもそも、モバゲー版ではプロデューサーが返答する部分は少なく、例えばホムパに招待となればアイドルの「プロデューサーも招待するね!」でプロデューサーは何も言わずに会話が終わっていたはず。しかしサイスタでは常に出しゃばり続けます。私ではない誰かがロールプレイングを邪魔し続けるんですよ。

2.他のゲームで見たことがあるようなキャラクターデザイン
言わずもがな、サイスタで新登場したC.FIRST(クラスファースト、クラファ)というユニットです。キャラデザ自体が本当に大絶賛大好評配信中のあのアイドルゲーのあの新アイドルと似ているだけでなく、絵柄自体がキャラデザ要員の絵柄に寄ってしまいサイドエムの絵ではなくなっています。彼らは今公式からゴリ押しされる被害を受けているため、下手に話題に上げると簡単に槍玉に上げられます。このことはまた後述します。

3.毒親が登場
「この子は何をやらせても駄目だからもうさようならしよう。」と母親に縁を切られた子。1人の高校生にこの子なんてどう?と言われただけのプロデューサーがその親に捨てられた子に「あなたにアイドルの才能を感じます!」などと言ってしまったばっかりにその子がプロデューサーに懐くというあまりに酷いストーリーがあります。その子は君のためならなんでもするよみたいなことを平気で言う。サイドエムって何だっけ?そしてこのストーリーが公開されるとツイッターは大盛り上がり、この子はうちの子にしようというプロデューサーが続出します。明らかな虐待という暗いストーリーにプロデューサーへの依存とかつての優しいストーリーとはかけ離れた内容。刺激に飢えたユーザーにテコ入れしたと同時に信用を失ったストーリーでした。

4.繰り返される似たような表現
かつて歌詞で叩かれたものはアイラ氏による完全にアニメのキャラソンぽい歌詞くらいのものでした。次に回ってきたのは松井氏の言葉遊びしすぎた歌詞や特定ユニットの楽曲における何度も登場する言葉。もちろんそれが逆に良いという人もいると思うのでこの項目はこの文まで気にしないでもらって大丈夫です。ここで言いたいのは少人数で作詞していればネタ切れするのも曲数がなかなか増えないのも当然ということです。

5.トンチキストーリー
日テレか何かが皆でバルス!とツイートしようみたいな寒いことをやった記憶。皆は覚えていますか?かつての「トンチキ」要素は本物の天然でやっていることでしたが、今(サイスタのメインストーリー)やっているのは皆この「トンチキ」が好きなんでしょ?wという運営側のユーザー舐めによるものです。各アイドルの掘り下げもせずおもしろサイドエムwとやるのはバルスと一緒です。


…いかがでしたか?

と、ここでやめたいところですがここまでの5項目は長所と対比するために挙げた表向きのものだけです。一部内容が被る部分もありますが続けていきます。

●作画が悪いことが多々ある。SSRなのにバランスやら色味がおかしい。アニバSRなのに作画が微妙。3D・2Dモデルの口がおかしい、首がおかしい、全部おかしい。何かがおかしい。いつも超綺麗な作画で展開される他所様が本気で羨ましいですが、あっちが普通であってこっちが異常なんですよ。

●モバゲー初期実装組はモバゲー1期追加ユニットより先輩だし、1期追加は2期追加より先輩。モバゲーではそうやって追加ユニットを後輩として迎えていたはずなのにサイスタデビューのクラファは突然出てきた上に存在しない記憶…!といきなり他のアイドルたちと同列スタート。ここまでは許されたとしても、サイスタは読んでみたらわかるようにクラファによるクラファのためのストーリー構成をされている。他の先輩アイドルはないがしろにされる。ヘイト目的による投入を疑わざるを得ないです。

●6thライブ東京公演1日目セトリ。この日はモバゲー2期追加アイドルがMC、センターを務めるお当番というやつでした。他のユニットのお当番回では3曲は披露されていたにも関わらず、持ち楽曲数は変わらないのにこの日の披露はサイスタ追加ユニットと同数の2曲。サイスタ追加ユニットは持ち楽曲数が2曲。しかもなぜかその2ユニットが連続して楽曲披露するのを二度繰り返す。ここでもヘイト目的の投入を疑いました。

●声優までクラファをよしよし、よいしょする流れが発生。悪循環を繰り返しています。公式の展開により確実に多数のヘイトを付けたクラファ。恐らく今までいなかった分を取り返すかのような展開の多さをやめて慎ましくなれば目立つヘイトも減るだろうに運営は止まりやしません。キャラが新入りだからよしよししなきゃ、なら声優も新入りだからよしよししなきゃ!となっているのか何なのかよくわかりませんが確実によいしょされているのはわかります。また、ラジオパーソナリティーがいつまで経っても交代しないことでクラファ声優のヘイトまで増やそうとしているようです。

●同情を誘うやり方。ここまでクラファに不満を溜めさせておいてクラファの黄色が虐待受けてることを公開してくるのは「可哀想だからいい子いい子してね♡」という運営の意図でしょうか?ヘイト目的に投入したのか、それとも純粋にすごいのできたから見て見て!したいだけなのかよくわかりません。何を狙ってやっているんでしょうか、親だけじゃなく運営からも虐待される彼が可哀想です。彼のプロフィールに書いたあの文言は何を意味しているんでしょうか。

●某小学生アイドル役の声優のこと。声の演技は申し分ありません。最初聞いた時は成人男性すぎるかな?とも思いましたが今では他の声ではありえないというほど馴染んでいます。それだけ声の演技ができるなら動きも演技してほしい。あれはショタコンが思っているショタの動きであって小学生男子はあんなんではないです。言動も目に余る部分は多いですが演技中でなければ視界に入れなければいいだけなので、とにかく演じている時くらいは自分を捨ててください。と、もう少し表現を優しくしてライブのアンケートには書きました。

●最近インテリ楽曲をセクシーと声優が言い始めてしまった。(個人的に一番信頼していた声優がバンナムフェスでそういった言葉を放ったのが本当にショック)かつての全人類向け!3歳からサイドエム!みたいなのはやめたのか?

●客層を見誤っている。サイスタで中途半端に女性向けっぽい仕上がりにしたと思ったら同じサイスタでトンチキストーリーを展開し始める。誰がついて来られるんでしょうか?モバゲーからやっててサイドエムしかない人は仕方なく続けたとしてもサイスタから入った人にとっては小さな裏切りを繰り返されるゲームになっていませんか?綺麗なサイドエムを目指したのに挫折したのか何なのか?掘り下げしないところはアイドルをよく知ってる古株ユーザーに頼りきりだと思わせるわりに、関係性や仕事歴は全部リセットして新規向け、なのに新規は何もわからない!ターゲットはどこ?

●モバゲーもストーリーが薄い。最近は例えばパティシエライブ!じゃあパティシエ体験をしよう!パティシエのこんな動きをダンスに取り入れたら?ライブで実践!皆気付いてくれたかな?のようなお仕事体験ストーリーが多いのと直近で最も驚いたのが旅雑誌のイベント。ストーリーが一番長いイベント形式なのに赤ちゃん用に薄められたものかのような薄さ。長いストーリーに引き伸ばした影響によるものでしょうか?掘り下げチャンスだったアイドルは低レアで何の掘り下げにも至りませんでした。

●広報に全力をかけすぎている。のわりにお仕事コラボは聞いたこともないような企業ばかり、絵は使い回し多数。かつての山手線広告など、とにかく知名度を上げることにばかり金を使っている。舞台化も広報活動の一つと捉えています。これも何がしたいのかよくわかりません。なんとなくボヤッと知られているだけのゲーム、広告費使いすぎでゲームが衰退しあんなにお仕事コラボしたのにサイスタサービス終了なんてことになったら恥ずかしくてサイドエムの名前なんてどこでも出せません。アイマスのおじさんたちがサイドエムに恥をかかせるための策略だとしたら相当頭が良いと思います。

●ストーリーがきついUPCC。やること自体はモバゲー版が好きな人にとっては結構楽しいのではないかと思います。ただライバルプロダクションのアイドルが本当にありえないほど不愉快。今まで登場したのことない邪悪さで、サイスタで発生した毒親の邪悪さが逆輸入されたのではないかと思うほど。客層を入れ替えたいのかもしれませんが実際そういうのが好きな人はサイドエムなんか目もくれません。もっといいコンテンツがあります。結局残るのは我々老人だけです。

●オタクの同調圧力が激しい。かく言う私もアイドルの解釈においては必殺「同調圧力」の使い手になります。ただこの同調圧力で最も威力が強いのは愚痴封殺。今まで実際目の前で見た同調圧力
・最近なんか愚痴垢みたいになってますね。表垢で愚痴言うな!鍵でやれ!アイコンのキャラのイメージが落ちる。と言われたフォロイー
ムンナイ発表でイマイチ盛り上がれないでいたら村八分にされた元フォロワー(ジャンル撤退)
・サイドエムの最近の悪しきところを述べていたら「思うところがある」とブロ解された私
などです。これらは全て同調圧力です。これの何がいけないかと言うと界隈が排他的で怖いというイメージを与える(愚痴なんかより言論統制の方がよっぽど怖い)、全部ヨシヨシされて運営が調子に乗り何も改善されず舐められる、意見を言うことを制限されて諦めて界隈を去る人が出る、など良くないことが起こることが予測されます。この元フォロワーと私の例ではまあツイッターだし見たくなきゃリムブロミュートでもしておけというのが実行されていてマシなんですが、フォロイーの例はフォロー外さずにまず喋るなと言ってきてるところがすごいです。フォロワー多くて絵を描いている人が運営をベタ褒めする発言をすれば信者は喜んで祭りを開きますが、ちょっとでも後ろ向きなことを言えば皆が悪影響受けるからやめろやらそんなこと言うなやら攻撃される。怖い世の中!この辺はどこの界隈でもある話ですがここの界隈では同調圧力が強いのが発展の妨げになっていそうという話でした。

●オタク特有の誇張表現が行きすぎている。轢き逃げしてヤバい葉っぱを吸い、抱かれている。これは気が狂ったオタクが1人で言っているだけなら頭が相当大変なんだな…お可哀想に…で済まされる話ですが、一定のラインを超えるとこれもまるで共通認識かのように語られます。過激で面白い言葉は流行りやすいため誰かが言えばまた他の誰かも言い出します。ソーシャルゲームという他者との交流が少なからず発生するジャンルで繋がった者たち、狭い繋がりの中で村を形成する。その村の中で流行を作り出せば簡単に村長になることができ気分良くなれるのが人間です。村の中だけ、ということでお外に行く時はそっとしまってもらえればそれだけでいいです。

・これは最近周囲に増えてきたなと思うだけのこと。(キャラ名)=私!と思ってもらえるよう頑張っているオタクがいたりする。明記している人を発見した回数はまだ2〜3回ですが、言動からなんとなく察せたりもします。自我が出ているので……三次元とかのアイドルならまだいいかもしれません。この界隈のオタクは大多数がプロデューサーのため、ライブで他人の担当アイドルの活躍を見た時○○さん無事かなwなどと思うのは本来であれば失礼に当たるはず。後から○○さんの担当めちゃくちゃ良かったよと言ってあげてください。本当に泣いて喜びます。


本当はもっとあるけど上手いこと文章化に成功したものだけでひとまず締めます。
こんなにクラファに文句を言うんだからクラファのこと嫌いなんだろうと思われるかもしれません。私は鋭心くんが大好きでした。ただ確実に嫌わせようという運営のやり方によりまんまと好きじゃなくなってしまい、クラファも俺たちも被害者という結論に至っています。


もしかしたら一番言いたかったのは同調圧力のことかもしれません。私はいつだってサイドエムの未来のことを考えている。愚痴封殺する人たちは責任取ってくれない。愚痴を言うことでサービス終了なんてしない。
サービス終了の恐怖から目を逸らしていては、本当にいつか終わる。